2013 へびのとし

今年も残すところあと１日
年末らしく
お店の軒先には
鏡餅やしめ縄を並べる露店が
にぎわっています。

相棒の針や刺繍糸を
まとめて、整理しながら

私にしては駆け抜けたいちねんだったなぁ
濃いなぁ・・・

などと振り返っては
ほぅっと息をついています。

来年は
より多くのお客様に
お目にかかれるよう
製作を進めておりまして
春先には次回のご報告ができそうです。
たのしい事がはじまりそうな２０１４年。

来年もyacmiiを
どうぞよろしくお願いいたします。



２０１３年も
たくさんの人に支えられて
すばらしい一年になりましたことを
あらためて心より感謝申し上げます。

冬の晴れ空は
まるでおひさまのひかりが
胸の中に透き通って入ってゆくみたい。
２０１４年も
みなさまの心に
あたたかな光が差し込みますように。

よいお年をおむかえください。



yacmii

ふゆのどうぶつえん

星も凍ってしまいそうな
寒い夜がつづきます。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

寒い地方に嫁いだ友人から
雪の知らせを聞いて
とても苦労していると知りました。
せめて元気づけたくて
おひさまの光をたっぷり吸収した
この辺りで一番甘いみかんを送ったら
とっても喜んでくれて
クリスマスにはまだ少し早いけど
贈り物をした私が
プレゼントをもらったような気持ちになりました。

お取り扱いいただいている
サシェさんから連絡をいただき、
以前、納品させていただいた
シロクマのネックレスは
贈り物としてお届けしたと伺いました。

誰かを想う気持ちは
まわりの人も巻き込んで
こんなに温かい気持ちになるのだと
うれしくなりました。
なによりも、自分の事を想い浮かべながら
選んでくれる、その時間がうれしいですよね。
本当にありがとうございました。

yacmiiの作品は全て一点もののため
シロクマネックレスは完売してしまいましたが
先日、二点納品させていただきましたので
よろしければご覧ください。

→シロクマブローチ
→ペンギンネックレス

今後の資料集めと

気分転換もかねて

近くの動植物園と水族館に行きました。

デザイン画やスケッチはあまり描かず

写真を資料とする事が多いのですが

基本的には目で焼き付ける作業を大切にしています。

動きや表情や毛並み

確かにそこにある命を

ちゃんと作品に活かしたくて。

『冬の動物園は閑散としていて好き』

なぜかわすれられない

昔読んだマンガのフレーズ。

動物園も水族館も

夏のにぎわいが過ぎて

閑散としたホールにひびく

クリスマスソングが

また少し切なくさせます。

明日は冬至。
キュンとなった身体はゆず湯であたためます。

みなさまのクリスマスが
あたたかな笑顔で包まれますように。

たいせつなこと ししゅうのこと

今日は少し
刺繍のこと。

刺繍をはじめて長いのですか？
どちらで刺繍を勉強されましたか？
というご質問を時々いただくことがあります。

自分自身も時々は振り返って
見つめ直したくて

自分の刺繍に対する想いや
これからのことを
少しづつでも書き留められたらな・・
と思い、パソコンにむかっています。


わたしは美術大学で
彫刻を専攻していました。

本格的に美術を学び始たのは高校生から。
彫刻をはじめたきっかけは
「何の素材を選んでも怒られない！！」
という安直な理由。

でもおかげで
石、木、粘土、樹脂、鉄、パソコン、絵の具
全部挑戦しました。
それが、わたしにはとっても向いていたみたいです。

このころ、
とってもだいすきな先輩がいました。

とってもかわいいのに、ゲラゲラ笑うし
洋服のセンスもステキなのに、変なものが好き。
作る作品はどれもわたしのツボで、どんな素材も挑戦する。
本当にあこがれの先輩。

その先輩が髪の長かったわたしに
「つくってみたら似合いそうだったから、あげるね」って
てのひらにのせてくれたのが
刺繍の髪飾りでした。
うれしくてうれしくて！
今でも大切にしています。

『先輩にあこがれて刺繍をはじめた。』

きっかけはこんなにもシンプル。

刺繍を学ぶお教室があるなんて
思いもしなかったから
すべて独学ではじめてしまいました。

尊敬していた教授のもと
大学院に進学し

器用貧乏というか、
（器用ではないんですけど・・）
進路や製作に行き詰まって
悩んでいた時
はっきり言われました。

「お前はお前だからな。
何をやってもいいけどな、
彫刻家の作る作品を作り続けるんだぞ。」

誇りを持て、自分らしく進めと
まっすぐに言ってくださった教授に
感謝は尽きませんでした。

彫刻家のつくる刺繍・・・

あの日からずいぶん経ったけど
本格的に刺繍をはじめたのは2010年。
まだまだ日は浅いですが
もう3年も経ったんだなぁと
ふと思いました。

今も常に思うことは

今日作る作品よりも明日作る作品が好きになる。

毎日、進化しているような気がして
楽しくて仕方がありません。

先輩は、遠くに嫁いでしまって
なかなか会えないけど、会えば大笑いして
あの時に戻れる。
今も変わらない、あこがれが胸にあるけど
あの頃よりももっと大切な友だちになりました。

思えば本当に多くの人に支えられて
今日があるんだなぁ・・・と、
感謝しない日はありません。

たのしむこと
かんしゃすること
つづけること

わたしの刺繍はこんなにも
シンプルにできています。

恋するクジャク

新しい素材として

絹の糸を使用しました。

写真ではお伝えしづらいのですが

羽の先のお花の部分は

光沢のある絹糸で仕上げております。

絹糸はとても繊細なため

使用でこすれたりすると

若干毛羽立つことがございます。

この特性を活かし

もしも使用中にほつれが生じた場合は

お花が綿毛のようにやさしく膨らみます。

下地には幾重にも

綿の刺繍糸で縫い重ねておりますので

丈夫に安心してお使い頂けます。

恋するクジャク

実はベースの糸には

ピンクを使用しています。

恋する気持ちは

きっと

ピンク色に違いありませんから。

いつも見守ってくれている

わたしの大切なオカカを縫いました。

（オカカさんはリチャードソンジリスというリスなのです）

自分のために刺繍をしたのははじめてです。

カカ、いつもありがと。

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少しづつですが製作状況はこちらでUPしています。

作品につきましては、
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大切な作品です。無断でのコピー・転用はご遠慮ください。

きんもくせい

このところの変な空つづきで
今年は、金木犀が
早々に散ってしまいました。

それでも、がんばって残った
小さなオレンジの花が
懸命に香る時
何とも言えない切なさと愛おしさに
身体がきゅっとなります。

アナタ ニ トドケル 金木犀 ノ ハナタバ

まだ先の話になりますが
2014年秋、東京は銀座の『月光荘』さんにて展示が決まりました。

美術をこよなく愛し
胸に熱い想いを抱いた
若者からお年寄りまでに支持されている
老舗のギャラリーで
このように展示する機会をいただけて
本当に有り難く、感謝の気持ちでいっぱいです。

しかし
まだまだまだまだ
先の話。
今一度、気を引き締め直して
製作に励もうと思います。
（きっと私にはあっという間なので、がんばらなくちゃ）

また、詳しくは（ずっと先になりますが）
こちらのブログからお知らせいたします。
楽しみにお待ち頂けたら幸いです。

※月光荘ホームページ→♪

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とうきょうに

いよいよ肌寒く、
お布団から抜け出すのに苦労してしまう季節になりました。

このところ毎週のようにやってくる
天災に、大変な思いをされている方を思うと
辛くなります。

みなさんと、みなさんの大切な方が
どうか元気でありますように。

あたりまえのように
明日を過ごすのではなく
与えられたこの日々を
大切にしたいと改めて思いました。

先週は東京に行ってまいりました。
とてもうれしいご報告ができそうなのですが
お伝えするにはもう少しかかりそうです。

縫い進めている作品も
早くお見せしたいなぁ・・・

ふぅ

あきのおはやし

10月になっても
まいにちまいにち暑くて

季節外れの半袖にぼんやり空をながめても
日が沈むのばかりが早くて
夕暮れ時は、無性にさみしくなります。

今日、
地元では秋祭り。
子どものたたく小太鼓の
少し間抜けな、はずれたリズムも
ここちよいお囃子の音。

日が暮れたら
急に冷え込んだように思います。

うっかり秋を忘れていた神様が
色々な地方の秋祭りの音で
あわてて秋風を送り込んだようです。

見上げる うさぎ の ネックレス

６月の恵文社での展示から

試行錯誤。

マイナーチェンジを繰り返してきました。

お客様のお手元に

少しでも長く愛されるように

細かな部分ではありますが改善してまいりました。

はやく、みなさまのお目にかけられますように。

来週からは東京へ

よいもの、たくさんみてきます。

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ふぅふぅ

あんなに用心していたのに
ちょっとのスキをつつかれて
また風邪で寝込んでいます。

それでも
どうしてもどうしても
行きたかった
「絵本原画の世界2013」
行ってきました。

ぐりとぐらはもちろん、
読んだことのある本ばかりで
両親がたくさん読み聞かせて
絵本をプレゼントしてくれていたんだなぁと
感謝したりして。

また
内容を思い出してうれしくなったり
文章を想像して、台詞なんかつけてみたりして
大笑いしながら鑑賞しました。

集中しているときはよかったけれど
会場を出た瞬間に
自分の身体がふわふわと
浮いているような感覚が戻ってきて
帰宅後はぜぃぜぃふぅふぅ言いながら
ベッドに潜り込みました。

昨日のソレがひびいて

まだ背筋がぞくぞく。

今もフリースにもこもこ靴下という

真冬仕様の姿で

昨日購入したぐりとぐら絵はがきの本をみつめながら

もうすこし身体を休めようとおもいます。

太田大八さんの

「どうぶつたちのおかいもの」

小出保子さんの

「とんとんとめてくださいな」

林明子さんの

「はじめてのおつかい」

中谷千代子さんの

「ジオジオのかんむり」

特になつかしくて

特に製作意欲をかきたてられたもの。

改めてみてみると

こんな頃から

鮮やかで斬新な色遣いがあったんだ

とか。

大人になった私にとっても

幼い頃に読んだはずの絵本は

とても刺激的で衝撃的な

展示会でした。

きぬのいと

台風も過ぎて
風も涼しく、過ごしやすい季節になりました。

先日の中秋の名月は
おおきなおおきなまんまるお月さんで
うっとり見とれてしまうほど美しいお月さんでしたね。

冬は私にとって一番好きな季節で
寒いねと背中を丸めて
頬を真っ赤にしながら見上げる
冬の夜空が、今からもう待ち遠しく思っています。

リュウセイ と クマ

（くま）

なかなか新作は載せていませんが

来年の展示会にむけて

ゆっくりではありますが製作を進めております。

次回のご案内は時期が来ましたら

こちらのブログからお知らせいたしますので

よろしくお願いいたします。

ご縁あって、京都に足を運ぶ機会が増えました。

先日の旅では

以前に日本刺繍、伝統工芸士の方からご紹介頂いた

糸商の方の元を訪ねてまいりました。

仕事に厳しく、ピンと張った空気感。

職人さんの一面に触れ、また

自分を振り返る良い機会となりました。

今回仕入れた糸、本当に美しくて。

刺繍を続けてきてよかったなぁと

心から思えたと同時に制作意欲もメキメキと。

宿に戻ってから、興奮さめやらず・・

鼻息荒く、製作メモに書き込みました。笑

（！この変なネコはらくがきです！）

最近は相変わらず

バタバタしていて、余裕が無い自分に

夜になると少し落ち込んでいました。

季節の変わり目、特に秋にかわるこの季節は

身体も壊しやすくあります。

みなさま、どうぞ

お身体にお気をつけて

すぐに去ってしまう

ちょっとだけ キュンとなるこの季節を

楽しんでお過ごしください。

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どうか

地上を全部吹き上げるような
雨と風。

そっとカーテンの隙間から
外の様子をうかがって
窓に打ちつけてくる雨の音と
叫び声みたいな風の音に
身を縮ませて過ごした、朝。

キッチンに降りる階段の小窓
すだれ越しに
雨宿りするびしょぬれのハトを見て
心配や不安が増す。

どうかみんなが無事でありますように。

ここから離れた場所も被害が少なく

どうか、外に住む動物たちも

今夜は穏やかな眠りにつけますように・・。

台風一過

風は勢いを残したまま

お昼には雲の切れ間から覗いた青空。

コーヒーがわらった。

明日は良い日になりますように。

まく

いろんなものが

グレーに見える日があって

ぼんやりと

目のまえに

まくがはったみたい

何度目をこすっても

だめみたい

雲はゆっくりながれる

こげたフライパン

洗っても洗っても

まとわりつくきもち

今日は

泣いてもいっか

けいと

りんりんと

秋の音色が聞こえる

すっきりした

風の匂いが

ざわざわと胸をさわがす。

この季節は

なんとなくせつなくて

なかなか寝付けない

あんなに暑かったのに

毛糸のふわふわがうれしくなってるってことは

秋はたしかに

近くにいるんだろうなぁ

友人のKTが紡ぐ糸は

呼吸をしている様だって

いつもいつもおもう

ふしぎ

おいしそうな糸

飛び跳ねてる糸

悩んでる糸

やさしい糸

あぁ、この子達と

どうやって仲良くなろうか

まずは

このまま眺めていよう

なんだか眠れそうな気がする